セルバン白雲館
高山村・山田牧場にある
閑静な佇まいの宿オススメ度115
皆さんこんにちは。長野大学温泉同好会・HP製作者の小川です。
本記事では、長野県高山村の山田牧場にある「セルバン白雲館」をご紹介します。
正直言って、私は当旅館の存在を全く知りませんでしたが、(失礼ながら...)
セルバン白雲館のオーナーさんから、Twitterにてお誘いを頂き、訪問しました。
一昨年にオーナーさんが交代し、ロッヂの修繕やカフェの運営等に尽力しています。
普段から積極的に情報発信を行っている当施設ですが、その情熱にひかれて
今回訪問させていただきました。
それでは、実際の体験レポートをどうぞ!
1.まずは旅館の全体像から
落ち着いた雰囲気と窓から指す光
まずは、ロビーの様子から。ロビーは旅館の顔なので、非常に重要な部分です。
玄関をくぐった時から思ったのは、「静けさ...。」私たち以外にお客さんが
いなかったので静かなのは当然ですが、そういう「人がいない静けさ」ではなく
「山奥であるからこその空間的な静かさ」を感じました。
都会の喧騒から逃れたい人にはぜひオススメしたいですね...。
東京都では(副部長の出身地である)H市でも感じることは不可能でしょう。
高尾山だってどうせ人一杯いるんでしょ...。(偏見)
紅白のモザイク柄カーペット、綺麗に並べた椅子とテーブル。
ここまでは「よくある」ホテルですが、1枚目の写真...右奥に...
ん?よく見ると奥になんか動物の首...?
ギャー!!
シカさんの首が壁からニョっと生えてる...。
ギャー!と言ったものの、長野県民からすると
「シカさんのはく製」はそこまで珍しい光景ではないですね。
小中高校の全てのロビーに置いてありました...。
県民にとっては、シカさんはお友達。
夜中にドライブしていて、シカさんと並走したこともあります。
でも、このように
「壁からシカさんヘッドがこんにちは!」してるのは、なかなかお目に掛かれない光景です。
シカさんに見守られながら作業とかしてみるといいかもしれませんね!
サボってたら、
まるで「シカられた」
ような気分になりますよ!(激寒)
肝心のお風呂はどうだ!?
ロビーや旅館の雰囲気をつかんだところで、温泉好きにとっては一番大切な
お風呂の様子を見てみましょう。
内湯は左側がぬるめ、右側がそれよりややあたたかいお湯ですが、
正直そこまで違いは分からなかったです。しかし、湯口が右側にあるので、
右側のほうが温かいです。(物理的に)
大きな窓からは、心地よい日の光が差し込みます。この光がまた筆舌に尽くしがたい...。
お湯は、白くにごった「硫黄泉」となっています。こちらは、硫黄の匂いが
濃すぎず・薄すぎず。一番ちょうどよく、万人向けのラインです。
硫黄泉の中には、「匂いが強すぎて苦手」という人が現れるほどの
温泉があるのです。部員Oもそうなりました。詳しくは「大出館」で検索!
(温泉マニアならみんな知ってると思います)
泉質は「単純硫黄温泉」となっており、肌触りは極めて良好。お湯もぬるめなので、
長時間楽しめるお風呂です。
<追記>いやマジで、セルバンさんのお風呂最高なんですよ。
嘘だと思ったら入ってみてください。どのように最高かというと、
「長野県では数少ない白く濁った硫黄泉に入れる」し、
何よりも「めちゃくちゃ静かで、俗世から離れてる感がすごい」んですよ!!
全人類に入ってほしいお風呂です。ほんとに。
内湯でしっかりと体を温めて、だんだん体が火照ってきたら...
ここで満を持して、露天風呂!!こちらの湯温は内湯よりさらにぬるめで、
永遠に入っていられそうでした...。ネバーエンディングストーリーの始まりや!
(気持ちよすぎるんですけど、長時間入りすぎてのぼせないようにしましょうね。)
実はランチも食べれる...。
ずいぶんとオサレな喫茶
温泉だけでなく、ホテルには喫茶も隣接されているときました。
喫茶の様子はなんともオサレ。カウンターからマスターが料理をお持ちしてくださります。
夜にみんなで集まってバーとかになったら...こんな山奥で飲み会とか、最高ですよね...。
まぁ私、お酒呑めませんけどね...。
<総評>
実はこの記事、私が同好会部長となりTwitterの中の人となって初めて迎える春に
思い切って書きなおしました。以前の記事では、セルバンさんの良さが伝わらないと
思ったのが第一の理由です。
私が初めてセルバンさんに来たのは、2019年の10月でした。その時からもう
こちらの温泉のトリコ(しまぶーの方じゃない)になってしまい、
全然常連ではないですが一応はリピーターです。全部で4回行きました。
というのも、こちらの温泉...。文章を読んで頂いた方にわかっていただければ幸いですが、
本当に居心地がいいんですよね...。
泉質も良いし、こりゃリピーターにならん方が難しいです。
↓ここから真面目な文です。読んでね。
セルバンさんは、現在本当に大変な場面に直面していると思います。
台風19号の被害を受けて、風評被害等で殆どの予約がキャンセルになって
しまったり、憎き新型コロナウイルスの影響でまたもやキャンセルの嵐...。
セルバンさんを見ていると、本当にいたたまれない気持ちでいっぱいです。
それでも、あきらめず熱心に情報発信をしておられる様子がタイムラインに流れてきて、ぜひ応援させていただきたい、と思いました。現在(2020年4月17日)、ホームページのデザイン再編を行っていますが、第一にこのページを直そうと思ったのはこの理由からです。
私にとっても、本当に思い出深い温泉なのです。「20歳の誕生日を迎えて初めて入った温泉」でもあります。両親も連れて行ったんですが、二人とも非常に気に入っており、一生の思い出です。
私からこんなことを言うのはおこがましいですが、
「誰かの記憶に深く残る温泉」というのが、本当に良い温泉の一つの条件
なのかもしれませんね。
立地や設備、おもてなしはもちろん大事ですが(最近私は専ら泉質重視ですけど)、
たとえ有名でなくとも、誰かの記憶に残ることが出来る温泉こそが
本当に良い温泉なのだろう、と私は知りました。セルバンさんに行って。
これからも部員一同、お世話になります...。
オーナーさんとまだ対面で話したことがないので、今度是非...。